
史上初?ネオクラシックスーパースポーツ!【EICMA 2018】
「Superveloce(スーパーベローチェ)800」は「EICMA(ミラノショー)2018」で登場した「MV Agusta」のコンセプトモデルです。
最近流行りの「ネオクラシック」テイストのスーパースポーツモデルです。
ネオクラシックはネイキッド系ばかりの中、異色のモデルと言えます。
往年のMVアグスタのGPレーサー(GP500、GP350)のエッセンスを取り込み、親しみやすさとスタイリッシュさを兼ね備えています。

デザイン:懐かしさと新しさとの絶妙な融合

円形のヘッド/テールライト


ヘッドライト・テールライトは円形でクラシカルです。
黄色いヘッドライトはレーサーのゼッケン(ナンバー)をイメージしています。
テールカウルは取り外して二人乗りすることも可能となります。
カウルはその殆どがカーボン製とのこと。
GPレーサーを彷彿させるディティール

エンジンは3気筒のため、サイレンサーは3本出しで、右から2本、左から1本の変則的な構成です。
ホイールはスポークホイールとなっています。
スポークの構成を見るに、ちゃんとチューブレスです。
タンクキャップやタンク本体はレザーバンドで固定されているように見えます。
これらの特徴はインスピレーションを受けたGPレーサーを踏襲していると思われます。

スペック:F3 800ベースにパワーアップ
ベースマシンはコンパクトで超軽量なミドルスーパースポーツの「F3 800」です。
SuperveloceはF3をベースに改良されると予想されます。
F3 800スペック
- エンジン:4ストローク水冷三気筒エンジン
- 総排気量:798c
- ボア×ストローク:79.0×54.3(mm)
- 最高出力 :110kw(148hp)/13,000rpm
- 最大トルク:88Nm(8.97kgm)/10,600rpm
- 全長×全幅:2060×725(mm)
- ホイールベース:1,380mm
- 車両重量(乾燥):173kg
- モード:4種類(ノーマル・スポーツ・レイン・カスタム)
- トラクションコントロール搭載
アグスタの三気筒エンジンは非常にコンパクトで、F3は車体全体がコンパクトに仕上がっています。
この三気筒エンジンは荒々しいフィーリングに鋭いピックアップ、いきなり盛り上がるパワーバンドと、まるで2ストロークのような、気持ちの良いエンジンです。
私の好きなエンジンのベスト5に入る名エンジンです。
クラシカルなスタイリングにシャープなエンジンの組み合わせは、魅力的なマシンになることは容易に想像がつきます。
価格:200万円超えは避けられない!?
ベースのF3 800は約198万円と、なかなか高価な車両です。
これをベースに、ホイールやエキゾーストなど高価なパーツが新規で驕られていることを考慮すると、200万円を超えることは避けられないでしょう。
もしも量産車においてもカーボンを使用するのであれば、300万円を超えることも十分にありえます。
いずれにせよ、並のリッターバイクを超える、かなりの高級車となると予想されます。
発売日:2019年後半予定
Superveloce 800は、量産販売が決定されています。
本国イタリアなど欧州では2019年後半に発売される予定となっています。
日本では遅れて2020年中盤程度に発売すると思われます。
サーキットだけでなく街中でも映える稀有なスーパースポーツになるであろうこのマシン、実際の発売が非常に待ち遠しいですね。

