【実車情報】ハスクバーナ Svartpilen 701:デザインもスペックもちょうど良いスクランブラー!【価格予想】

北欧デザインが魅力のハスクバーナ

「ハスクバーナ」はマイナーながら、長い歴史を持つオフロードバイクに強いメーカーです。紆余曲折を経て今は「KTM」というこれまたオフロード系メーカーの子会社となっています。

「KTM」と「ハスクバーナ」のデザインは「KISKA」というスウェーデンのデザインスタジオが手がけており、スタイリングの美しさも大きな魅力です。

特にこの〈ピレン〉シリーズ(後述)は、Appleやダイソンなどのデザイン家電を思わせる、良い意味で「バイクらしくない」「油臭くない」スマートなデザインとなっております。新しいながらも奇抜すぎない、絶妙な雰囲気です。

SHARK VANCORE 2 ヘルメット マッドブラック
Shark(シャーク)

「Svartpilen 701」ってどんなバイク?

コンパクトに纏まってます。

「Svartpilen」は「スヴァルトピレン」と読むようです。2018年末の「EICMA」(ミラノショー)で公開されました。

ちなみに「黒い矢」という意味で、中二心をくすぐりますね。

兄弟機に中型免許で乗れる「スヴァルトピレン 401」と、「白い矢」の「Vitpilen(ヴィットピレン) 401/701」がいます。

「401系」「701系」はそれぞれエンジンやフレームが共通で、外装の一部が違うことで差別化されています。どれも非常に軽量でコンパクト、かつパワフルであり、実際に「乗って楽しむ」ことを大切にしたシリーズです。

SVARTPILEN 701

Husqvarna Motorcycles has Swedish origins and has over 100 years history in motorcycle manufacturing. It is one of the highest points of reference of the off road market thanks to an image tightly connected to competitions. Husqvarna began manufacturing motorcycles in 1903 and has a great racing tradition thanks to its 50 years of success in racing around the world.

「Svartpilen」はスクランブラースタイル

「スクランブラー」というバイクジャンルは、まだ「オフロードバイク」ジャンルが確立する前に生まれた、「荒れた道を走れるように改造された(ネイキッド)バイク」が起源です。

カジュアルな服装でもキマり、乗りやすく、どんな場所でも楽しめることから、最近また人気が上昇し、メジャージャンルとして定着感が出てきました。

「スヴァルトピレン」はそのスクランブラースタイルを採用しています。兄弟の「ヴィットピレン」は「カフェレーサースタイル」であり、ライディングポジションやカラーリングが大きな違いと言えます。

大型バイクなのにコンパクトでポジションもGood!

脚付きも悪くないです。

「ピレン」シリーズは、前述の通りどれも非常にコンパクトです。

幅も細身ですので、跨ったときにもより気軽さを感じられます。「ヴィットピレン」は前述の通りカフェレーサースタイルで、セパレートハンドルが低いため、前屈するポジションでした。

「スヴァルトピレン」はアップハンドルとなり、より自然なポジションになったため、操りやすさが大幅に向上しています。

押し引きが楽なのはもちろん、信号待ちなどでもバランスを取りやすいです。走行中も見晴らしが良く、景色もよく見えて心地よいです。

「コンパクト」+「アップライト」と、ただでさえ気軽な「ピレン」シリーズでも、より気軽なモデルとなっています。

個人的に、セパレートハンドルは力を入れづらく、グラついたときに不安で、走行中に景色が見づらいのが苦手でした。嬉しい変更です。

スッキリ見晴らしの良いハンドル周り
メーターの配線ごときがかっこいいなんて
ちなみにこのテール、ちゃんと柔らかいです。

スペック

スペック

  • エンジン:水冷4ストローク単気筒OHC
  • 総排気量:692.7c㎥
  • 最高出力:55kw(約75hp)
  • 半乾燥重量(燃料抜きの重量):158.5kg
  • 燃料タンク容量:12L
  • シート高:835cm
  • クラッチ:油圧スリッパークラッチ
  • 前後サスペンション:WP
  • 前後ブレーキ:Brembo
  • ABS:有り
  • トラクションコントロール:有り

軽いぞ!

ガソリンを入れても約170kgと、大型バイクながら非常に軽量です。

普通二輪(いわゆる中型)教習車のCB400が207kgと言われているので、小学生一人程度軽量!

実際に跨った感覚としては、重心やその細さからか、より軽いように感じました。

パワーも十分だぞ!

わずか「170kg」ながら「75hp」と十分な馬力です。

昨今の1000ccで200hp超えのバイクがひしめく中ではひ弱に見える方もいらっしゃるでしょうが、実際の加速感は怖いくらいです。

同じエンジンの車両の0-100km/h加速が4秒前半であるため、「スヴァルトピレン」も同等の鋭い加速が期待できます。実際、十二分なパワーでしたよ。

単気筒なのに振動もほぼ無し!

単気筒エンジンといえば鼓動・振動が特徴です。

約700ccとなると、さぞすごい振動があるとお考えの方も多いかと思います。

しかし、このエンジンは改良が重ねられ、現在では振動はほぼありませんでした。もちろんゼロではありませんが、少なくとも試乗中に気になる事はありませんでした。

吹け上がりも非常に良好で、スロットル操作が楽しくなります。

エンジンの改良前はなかなか荒々しかったのですが、パワーを上げつつ振動を軽減するのはすごい。

ゆっくり走っても楽しい!

改良される前のエンジンは、回していないとうまく走らない、急かされるようなエンジンでした。

改良後はゆっくり走っていてもスムーズになりました。

アップライトなポジションと相まって、景色を楽しめるバイクです。

最新装備もバッチリだぞ!

「ABS」「トラクションコントロール」「スリッパークラッチ」などトレンドの装備はしっかりと盛り込まれています。

この車両は非常に加速が良いため、トラクションコントロールは嬉しい装備です。

エンジンブレーキの強い単気筒ですので、スリッパークラッチも嬉しい。

スリッパークラッチと油圧クラッチのおかげか、クラッチはひじょーに軽かったです。並の250ccバイクより軽いと感じました。

価格・発売日

「スヴァルトピレン 701」の日本での販売価格や発売日はまだ公開されていません。

価格は「ヴィットピレン 701」が約138万円ですので、同等となる見込みです。

約140万円となると、スクランブラーだけでも大人気の「Ducati スクランブラー」「トライアンフ ストリートスクランブラー」などのライバルが多いです。

発売も、2019年内には行われると予想します。

まとめ:どこでも楽しく走れるモダンスポーツバイク

カッコよくて、速く走ってもゆっくり走っても楽しい、気軽な超優秀バイク!

こんな方におすすめ

  • オシャレなバイクを求める方
  • 「操る楽しさ」を重視する方
  • ツーリング仲間の車種がバラバラな方

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Shark(シャーク)

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kei

東北生まれのUXデザイナー。 お金を使えない貧乏性タイプ。

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